受信機には諸警報といって、火災報知器以外の信号を入力し表示する回路があります。
受信機に図 50のような表示窓があります。
受信機に添付されている回路図を見ると図 50−2のように書かれています。
この回路図を見ると、「HA+」にプラス、「HA−」にマイナスの電圧をかけると「表示 1」の発光ダイオードが点灯し、
「SP+」にプラス、「SP−」に−の電圧をかけると「表示 2」の発光ダイオードが点灯することが伺えます。
図 50−3の電源の+−はほとんどの場合受信機内部のI+、I−を利用しますが
図 50−4のように結線してしまうとI+、I−は常時電圧がありますので「表示 1」も常時点灯してしまいます。これでは意味が無いので、
図 50−5のように「表示 1」でポンプ起動などを表示しようとするなら、ポンプが起動したときのみ「閉」になる
スイッチが必要になります。
そこで、次は消火栓ポンプの制御盤の特性を調べてみましょう。
図 50−6はポンプ制御盤内部の基盤と添付されている回路図です。
端子BRCとBR1は基盤内部で常時「開」になっていますがポンプ起動時にリレーの働きにより「閉」になる接点であることが伺えます。
また、呼水槽減水はBKC1とBK2がポンプ故障(電動機過電流)はBKC1とBK1が同様の接点であることも伺えます。
つまり図 50−7のように結線すれば消火栓ポンプが起動したことを受信機で表示できるわけです。
同様に「表示 2」にポンプ故障(電動機過電流)を、「表示 3」に呼水槽減水を表示するようにします。
図 50−8のように結線すればいいわけです。
重要なポイントは「表示 1」(HA+、HA−)等には極性があるので+−が逆にならないようにすること。
BKC1とBRCに渡りをいれること。
図 50−9は実際に結線を終えたところ。